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そもそも着物の現状って?もったいない!

きもの、これは間違いなく日本の民族衣装として世界中に知られているものです。では、そのきものの現状ってどうなっているの?ということに少し触れていきたいと思います。

一説には8億枚、ある説によれば10億枚という驚くべき枚数がいまの日本のご家庭のタンスの中に眠っているといわれております。8億、10億って。。。

これだけの枚数が眠っているという説があることは知っておりましたが、これは間違いないだろうといまは思っています。なぜならば、ほぼ毎日毎日当店には各地からお着物の買取依頼が入ってきます。ある方は10枚ほど、ある方は100枚ほどといろいろですが、2024年1月から正式スタートした当店にはすでに入りきれないくらいの枚数がたまってきています。

驚くほどの枚数が日本全国にはあるのだろうなということを日々痛感しているところです。

当店に入ってくるお着物の中の約3割ほどは、一度も袖を通されていない、購入されてから一度も着られていないものです。もう引退されていますが、以前はあるメーカーの社長をされていた方がたまに遊びにみえます。

その方がしみじみとおっしゃっていました。

「これが現実よね~。どれだけメーカーで作っても、一度も着ていないのよね。仕事辞めて正解だった!」ということを。

これが現在の日本における着物の現状だと思っています。

先日新聞のアンケート結果を見ていましたら、ご家庭で不要なもののトップにきものが入っていました。不要だけど、ごみとして捨てることは出来ないというご意見が多いようです。

実際に、当店にお越しになるお客様にお話を聞きましても、「きものを買ってくれたおばあちゃんやお母さんの気持ちを考えるとごみとして捨てるのは。。。」というご意見や「そうはいっても保管するのに場所が必要だし。。。」というような複雑な心境の方が多いようです。

この地域(福岡県南部、佐賀県東部、大分県西部)あたりにはきもの専門のリサイクル店は当店のみのようで、遠方からたくさんの方がきものをお持ちいただきます。

ごみとしては捨てることは出来ないけど、何かに活用してくれる人がいるのであれば保管場所もいらなくなるので助かる!というお気持ちの方が多いようです。

その中には、一度も袖を通されていない(1回も着ていない)お着物が約3割ほど入っています。これは非常に「もったいない」というのが、いまの心境です!

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